
こんにちは!
うつ病マンガのやびーです!
今回はほっしーさんの『うつマッピング』の素直な感想をお話します。
結論から言うと「闘病意識と客観視のきっかけが生まれる本!ただ読む段階はある」
具体的にお話しますね。
おすすめポイント
良かったところは、
・マッピングのキャッチーさ
・治す努力という視点
・客観視を身につけるきっかけ
・効果が薄いものの紹介
マッピングのキャッチーさ
まず、うつ病にマッピングを使うキャッチーさです!
マッピングとは、ビジネスなどで使われる、X軸Y軸が交わって要素を配置するやつです。
うつマッピングがツイートでバズって、書籍化につながりました。
うつを治すために、いろんなことを試してきたのでマッピングしてみた。 pic.twitter.com/UecVW3hGBz
— ほっしー@2/9福岡イベントは中止になりました (@HossyMentalHack) 2018年4月16日
治す努力という視点
うつマッピングがもたらす考え方のひとつは、「病気を自分で治していくこと」です。
もちろんお医者さんと一緒にですが、実際に休息を取るのは自分です。
うつマッピングは、自分にあった治療を探す手助けになります!
客観視を身につけるきっかけ
著者ほっしーさんの発信キーワードの1つに、「客観視」があります。
うつ症状は客観的になることで、少し楽になったり、より良い対応をしたりできます。
この本は、うつ病さんが意識しにくい「客観視」を身につけるきっかけになります。
実際にうつマッピングを書くことで、客観視を行動に移せるのがいいですね!
また、本文中にデータが多く使われていて、客観的に見ようとする著者の姿勢が伺えました。
効果が薄いものの紹介
うつマッピングでは、効果があまりなかったことも、紹介されています。
普通は効果があることばかり紹介しがちですが、「これはあんまりだった」という経験談も役立つ情報です。
先人の経験から学ぶことで、自分にあった方法を早く見つけられると思います。
注意ポイント
一方で気になったところ、注意ポイントをお話します。
・努力がすべてではない
・読むべき段階がある
・文章が構造的でない
努力が全てではない
うつ病は勝手に治るものでなく、しっかり治療に取り組んで、少しずつ改善します。
題名『うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた』にあるように、治療には努力が必要です。
ただ、努力だけがすべてではありません。
うつ病を早く治したからがんばった、長いから努力が足りない、ではないです。
努力という言葉をあまりプレッシャーに感じず、いいことは取り入れよう、くらいの気持ちで読んでくださいね!
読むべき段階がある
この本をおすすめするのは、本気でうつ病を治したい、治療に集中したいと思った時。
例えば休職中の人。何をすればいいかわからない時に参考になります。
そして、マッピングで視覚的に記録することで、客観的にとらえられます。
逆に、仕事を続けていたり、通院をしていない人には、少し早いかもしれません。
休職や通院が先です。
また、自分に合った治療法が見つかっている、客観視も意識している人には、新しい発見は少ないかもしれません。
私は、つらい時の対処や闘病の工夫を「マニュアル」としてファイルに記録していたので、マッピングは使いませんでした。
ただ、マッピングは一枚のシートで視覚的に管理でき、必要な人には大きな効果があると思います。
文章が構造的でない
文章はセミナーで話しているような感じの文章でした。
親しみやすい反面、私には構造的でなく読みにくい印象を受けました。
ただ、治療法がマッピングの領域ごとに説明されていて、全体のまとまりは高いです。
以上を注意して読むといいと思います。
悩むなら一読の価値はあると思いますよ!
購入
こちらから購入できます。
また、kindleアンリミテッドでも読めます。
アンリミテッドは、登録されている本が読み放題のサービスで、30日間の無料体験があります。
さいごに
経験者だからこそ書ける内容で、とても参考になると思います。
「うつ治療って何をすればいいんだろう?」という人は、『うつマッピング』で自分にあった治療法を探してみては?
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
あわせて読みたい
『うつマッピング』と合わせて『やびーのうつ情報ぎゅっとノート!』もぜひ読んでみてください。
うつ病の情報をわかりやすくまとめたマンガです。
治療法、制度、しんどい時の対処法、とにかくうつ病のこと広く知りたい人におすすめの一冊です。