小学生の時、「私の夢」というテーマの工作課題があった。
また、卒業文集には「将来の夢」の欄がある。
こんな課題が出るたびに私は頭を悩ませて悩ませて…
「太陽のようなあったかい人」
「誰かを支えられる人」
なんてぽやーっとしたことを書いた。
同級生はというと、サッカー選手とか先生とかパティシエールなどと書いて、世間を上手に渡っていた。
「適当でいいんだよ。やびーちゃんは絵がうまいし漫画家とかは?」
別になりたくないよ。
「私は漫画家にしたよー」
本気じゃないくせに。
なんでも真剣に考えてしまう私は、「夢」という言葉が嫌いだった。
そんなあの頃の私に届けたいことがあるんだ。
あの時なりたかったものは、職業なんかじゃなくて、かっこいい人だよね。
誰かを助けるあったかい人。そして適当に嘘をつかない誠実な人。
あなたはその才能がある。十分かっこいいよ。
そして未来の、今の私は変わらずあったかくて、インターネットを使って、たぶん、みんなを支えることができてると思う。
あの時あの子に言われるまま、「漫画家」って書かなかった私を誇りに思う。
…ちなみに今はちょっとした「漫画家」をしています笑
うつ病という病気と闘っている人に向けて、マンガを描いてるよ。想像できないでしょ?
あなたが想像できないくらい、人は成長して、広い世界にでて、職業や生き方を選んでいく。
夢なんてわからなくて当然だし、あなたはちゃんと自分の答えを出していたね。
だから落ち込まないで。自信をもって。
あなたが思うように歩いてください。